常歩剣道

「常歩剣道~非常識な剣道上達法・外力を利用した合理的な動き~」は常歩剣道(なみあしけんどう)の考え方や稽古の方法を体系的に学べるDVDです。講師は九州共立大学スポーツ学部教授の木寺英史氏です。

常歩剣道は木寺英史氏が提唱した剣道理論。常歩という言葉から特定の足捌きに特徴があると誤解されがちですが、もっと総合的な意味合いがある合理的身体の動かし方のことを指しています。それを剣道に応用したのが常歩剣道です。

常歩剣道を学ぶメリットを一言でいえば「今より強くしなやかな剣道ができるようになる、そして試合の勝率も上がる」ということです。言葉だけで説明するのは困難ですが、剣道の経験がある方なら筋力や運動神経に依存しない常歩剣道の理論に新鮮な驚きがあるでしょう。

DVDは2枚組で合計116分の収録時間があります。講師の木寺英史氏と九州共立大学剣道部の出演でわかりやすく解説されています。

常歩は科学的であり実践的

常歩は学術的には二軸動作と呼ばれています。考案したのは木寺英史氏・小田伸午氏(関西大学人間健康学部教授)・小山田良治(五体治療院代表)の3名です。木寺氏は武道論や身体運動論、小田氏は運動生理学やバイオメカニクスの専門家です。また小山田良治氏は様々な種目の日本代表クラスの選手も訪れる経験豊富な治療家です。

このように科学的な研究が臨床家によっても実証されてきたのが常歩です。そのため剣道だけではなく野球・サッカー・ゴルフ・ラグビー・陸上競技などいろいろなスポーツで常歩の理論は応用されています。

常歩剣道を特におすすめできる人

常歩剣道は特に次のような方におすすめです。

  • 体格や体力面が劣ることに不安がある
  • 何年か剣道を頑張っているが伸び悩みを感じている
  • 筋力に頼らない剣道で長く剣道を続けたい
  • 指導の幅を広げたい、部活や剣道教室の指導者

常歩剣道は特定の年齢を対象にしたものではありません。男女問わず何歳の剣士でも取り組めます。

木寺英史氏のプロフィール

九州共立大学スポーツ学部スポーツ学科教授。専門は武道論・身体運動文化論・身体動作論。早稲田実業高校・筑波大学体育専門学群卒業、大阪教育大学大学院教育学研究科健康科学専攻修了。1958年熊本県生まれ。剣道教士七段。

現代剣道に対する疑問から様々な角度から剣道の技術を研究するなかで、現代剣道には「現代的歩行」と「伝統的歩行」の教えが混在していることが原因の一つと考え、伝統的歩行を発展された常歩剣道を提唱するに至りました。

剣道や常歩に関する著書も多数あり、世界一受けたい授業などテレビにも出演しています。

論文(共著含む、2000年以降)

  • 日本人の「歩行形態」に関する研究
  • 「二軸動作」研究の方向性
  • 剣道競技者に対する指導者の評価基準調査
  • 剣道における打突動作-「対角線活動」と「ナンバ」-

書籍(共著・監修含む)

  • 健康で長生きしたけりゃ、膝は伸ばさず歩きなさい。(東邦出版)
  • 日本刀を超えて 「身体」と「竹刀」から考える剣道論(スキージャーナル)
  • 足についての本当の知識(実業之日本社)
  • 錯覚のスポーツ身体学(東京堂出版)
  • 剣士なら知っておきたい「からだ」のこと(大修館書店)
  • 実践 常歩(なみあし)剣道―進化するナンバ(MCプレス)
  • 本当のナンバ 常歩(スキージャーナル)
  • 要は「足首から下」~足についての本当の知識~ (実業之日本社)

さらに常歩剣道を全国の剣士に学びやすいように理論と稽古の方法を解説したDVD「常歩剣道~非常識な剣道上達法・外力を利用した合理的な動き~」をインターネット限定で販売しています。

一般向けに動画で常歩剣道を解説したものは他にありません。DVDなら文字や画像だけでは伝わりにくいニュアンスまで格段に理解しやすいです